2002年10月 コラム
2002/10/31 Thu
米ソフトウエア最大手、マイクロソフトが、自社サービスの宣伝で、ニューヨーク市の道路などにチョウのマークを張り付けたとして、罰金を科された。同社は「ニューヨークの人たちにおわびする」と謝罪し、即時撤去を約束した。会員制のインターネットサービス「MSN」の最新版を発表し、3億ドル(約372億円)を投じた大キャンペーンを開始した。ニューヨーク市内で、道路などの公共施設に、チョウをイメージした同サービスのトレードマークを張り付けたことから、同市当局が「違法行為」として罰金と共に撤去を命じた。7〜9月期の純利益が27億3000万ドル(約3385億円)に上る同社に科された罰金は50ドル(約6200円)だった。

2002/10/30 Wed
禁煙を手助けするニコチンガム「ニコレット」の大ヒットを受け、米系製薬のファルマシアは、同商品を使って禁煙にチャレンジするスモーカーのための無料の支援サイト「禁煙支援隊」をインターネットに開設した。 禁煙補助剤のニコレットはファルマシアが開発・製造し、武田薬品工業が昨年9月から大衆薬として日本で発売。今年7月末までに約90億円を売り上げ、大衆薬では久々の大型商品に。医師の処方箋(せん)がいらず薬局で買える手軽さが受けた

2002/10/29 Tue
ベストセラー小説「ハリー・ポッター」シリーズの第4巻「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」の下巻の一部で見つかった印刷の不具合について、版元の静山社は、最大で3万部程度という見通しを示した。松岡佑子社長は「きちんと対応したい」と話しており、申し出のあった分の交換に応じている。同社によると、下巻の390ページの中央上部の一部の文字が読めないことはないが、かすれている本があるという。発売初日の23日以来、読者から約900件の問い合わせがあった。

2002/10/28 Mon
民主党の鳩山代表は、石井紘基衆院議員刺殺事件の容疑者が逮捕されたことについて「良かった。住民の方も安堵(あんど)されていると思う。ただ、石井君が戻ってくるわけではない。こういうご時世だけに、政治家へのテロ行為が火を噴くこともあり得ると考えるべきで、事件の徹底的な真相究明が必要だ」と語った。遊説先の千葉市内で記者団の質問に答えた。

2002/10/27 Sun
肺がん用の新型抗がん剤「ゲフィチニブ」(商品名・イレッサ)を投与された患者が肺炎などの副作用により死亡した問題で、販売元のアストラゼネカ社(本社・大阪市)は、厚生労働省で会見し、新たに26人の死亡が判明したと発表した。これで、合計の死者数は39人になった。同省は先日、13人が死亡したと発表していた。 この薬は、英国アストラゼネカ社が開発した飲み薬。正常な細胞も攻撃する従来の抗がん剤と異なり、がん細胞だけを標的にするため、副作用は比較的少ないとされていた。今年1月に承認申請され、ほかの治療法よりも有効との推定から、7月、異例の早さで世界で最初に承認された。

2002/10/26 Sat
竹中金融相は参院予算委員会で、金融機関への公的資金注入について「今の枠組みで、すべてやれるかというと問題があることは承知している。当面の問題と先の問題に分け、どういうやり方がベストかを月末に示したい」と述べた。当面は、現行の預金保険法に基づく注入を念頭に置くが、将来的には公的資金を注入しやすくするための新法を検討する考えを示したものだ。公的資金注入の目的について、竹中氏は「銀行を救うのが目的ではないことは明らか。決済機能という社会インフラをしっかりし、経済を立て直すのが目的だ」と強調した。

2002/10/25 Fri
プロ野球巨人のリーグ優勝祝勝会が、東京都内のホテルであり、渡辺恒雄オーナーがあいさつの中で小泉首相批判を繰り広げた。 選手とファンの前に立つと、「こういう場では、巨人が優勝すれば景気が良くなると言ってきたが、愚かな総理大臣の下のデフレのおかげで全然良くならない。このままなら総理に辞めてもらう以外ない」と話した。続けて、「そっち(政治)は私の方の仕事。選手は不景気でもはつらつとしている。日本一を達成してくれると思う」。日本シリーズへ向けての激励にしては、きわどい言葉が並んだ。

2002/10/24 Thu
日産自動車は、今年9月中間決算の見通しを発表した。本業のもうけを示す連結営業利益は前年同期比84%増の3480億円になり、過去最高益(半期ベース)を5期連続で更新する。国内自動車需要は低迷するなか、新車攻勢と部品購買コストの引き下げで大幅増益を達成した。9月末時点の自動車事業の有利子負債(02年3月末は4320億円)は2740億円まで減る見通しで、03年度中にもゼロになるとしている。 記者会見したカルロス・ゴーン社長は、「(新3カ年計画が終わる)04年度には、1株あたりの年間配当を01年度の3倍の24円にすることを目指す」と語った。

2002/10/23 Wed
WBCバンタム級元王者の辰吉丈一郎が、12月15日に大阪府立体育会館で、世界ランク15位以内の相手と復帰戦をすることが明らかになった。大阪市内の同ジムで発表された。テレビ放送も予定されている。99年8月、現同級王者のウィラポン・ナコンルアンプロモーション(タイ)に7回TKO負けして以来、3年4カ月ぶりの実戦となる。 左目網膜剥(はく)離を患って手術し、引退勧告も受けたことのある辰吉は、統括団体の日本ボクシングコミッションのルールにより、国内では網膜剥離完治を条件とした上で、世界戦に準じる試合しかできない。

2002/10/22 Tue
狂言和泉流の和泉元彌さんの宗家継承や公演トラブル問題をめぐり、能楽協会は、東京都内で臨時総会を開き、元彌さんを処分することを賛成多数で決議した。続けて開いた理事会で、退会処分とすることを決めた。この決定で、元彌さんは事実上会員ではなくなり、今後、同協会が催す公演に出演できなくなる。記者会見した能楽協会によると、公演の遅刻早退や同協会を中傷する発言をしたとして「処分を可とする」案を、会員約1500人の大多数が支持した。

2002/10/21 Mon
ホタテ貝にへばり付く「厄介者」だったフジツボが思わぬブームを呼んでいる。身はタラバガニとウニを混ぜたような味、内臓はカニみそ風とも評される珍味が、東京や大阪の料亭でも受け、市場価格はホタテの10倍を超える。ホタテの「豊作貧乏」に泣く青森県ではフジツボの養殖に乗り出す業者も出始めた。食材として注目されているのはミネフジツボ。波打ち際の岩場などで見かけるイワフジツボやサンカクフジツボなどとは違って、水深30〜40メートルに生息する。カレイやヒラメを取る刺し網を破ったり、養殖ホタテに張り付いて成長を遅らせたりと、陸奥湾の漁業関係者には目の敵にされてきた。市場に捨てられた山積みのフジツボを見て、「何とか料理できないか」と思い立った。カニと同じ甲殻類だということを知り、カニと同じように酒蒸しにしたところ、タラバガニのみそに似た美味に仕上がった。

2002/10/20 Sun
米系のプルデンシャル生命保険が、余命半年と診断された時点で保険金の一部を前払いする同社の生前給付特約の日本での利用実態を調べたところ、診断を受けた本人の半数は自身の余命を知らない状態だったことがわかった。本人の代わりに家族や担当営業職員が医師の判断を受けて保険金を申請する例が目立っている。

2002/10/19 Sat
東京都庁舎45階の展望室で、ルーレット3台やスロットマシン39台を並べた「カジノ」が開かれた。国内では認められていないカジノの実現を訴える催しで、国会議員や観光業関係者ら約400人が招待され、疑似体験をした。新たな観光資源としてカジノの実現を目指す石原慎太郎都知事は「文化は人間のアミューズメントから発する。カジノは不況の中、雇用や文化、財源の確保に格好の材料」と話した。都の試算では、年間150万人が入場するカジノハウスをつくった場合、740億円の経済効果があり、約4500人の雇用が見込まれるという。

2002/10/18 Fri
曽我ひとみさんの母校の新潟県立佐渡高校は、学業半ばで拉致されたひとみさんを卒業認定することにした。ふるさと佐渡に戻る曽我さんに卒業証書が手渡される予定だ。「出席状況や学業成績に問題なく、事件がなければ卒業できたはず」という理由からだ。同校の藤木国裕校長が、実家がある真野町四日町地区の三浦正雄区長に託した。ひとみさんは中学卒業後、看護学校に通ったり病院に勤務したりするかたわら、佐渡高の沢根分校に夜間、拉致される78年8月までの約3年4カ月間通った。同校などは「拉致されたのは本人の意思ではないので、公休扱いとした。当時の指導要録からも、優秀で一生懸命な生徒だったことが伝わった」と話している。

2002/10/17 Thu
東北大学は、ノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんに名誉博士号を授与することを決めた。田中さんの意向は確認中だが、了承されれば31日に東京都内で授与式を行う予定。田中さんは83年同大工学部電気工学科を卒業。学位は学士しかとっていないが「全国の若手研究者に大きな励みになった功績を評価した」という。島津製作所では、ノーベル化学賞受賞を記念し、「田中ノーベル賞記念研究所」(仮称)を創設すると発表した。田中さんを同研究所長とするとともに、研究に専念できる「フェロー」として当面、課長・部長程度の待遇にする見通し。将来は役員待遇を用意する考えだ。また特別報奨金1000万円も支給する。

2002/10/16 Wed
小泉純一郎首相は、衆参統一補選の遊説で訪れた山形県鶴岡市内で街頭演説し、29日に国交正常化交渉を再開する朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)について、「確かにけしからん国だ。(日本人を)誘拐して拉致して、殺してしまう」と述べ、先の日朝首脳会談で病死や事故死と伝えられた8人の中に、北朝鮮当局によって殺された人もいると見ていることを明らかにした。

2002/10/15 Tue
日本シリーズに向けた巨人のキャンプが宮崎市内で本格的に始まった。28度を超える陽気の中、軽めの練習メニューの中にも、さっそく西武対策が盛り込まれた。 バント練習用の投球マシンの球速が140キロ以上に上げられ、高めのコースに設定された。「速いなあ!」。選手が目を丸くする。最初は後ろへのファウルが目立った。慣れるに従って、うまくボールを転がし始めた。「パ・リーグの審判の方が高めを(ストライクに)とるから」と篠塚総合コーチ。西武投手陣は松坂をはじめ速球派がそろう。その対策であることは明らかだった。「目的はいい状態で26日を迎えること。シリーズで4勝するため練習する」と原監督。2年ぶりの日本一を目指す宮崎キャンプは21日まで続く。

2002/10/14 Mon
ノーベル化学賞を受賞した田中耕一氏の母校・東北大の電気通信研究所に、卒業論文や学生時代の写真を飾った「ノーベルコーナー」が特設された。卒業から19年。田中氏の受賞が決まった日は、在籍確認に慌てた同大だが、今や一躍自慢の卒業生。研究室の古い写真などを探し出した。大学時代の専攻は電気工学だが、受賞は化学。東北大出身者の受賞は初めてで、「ついに、やりました」と大喜びの学長は、「大学での勉強が基礎になっている」と強調している。

2002/10/13 Sun
ノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんの直属の上司にあたる西村紀・島津製作所ライフサイエンス研究所長は受賞についてこう話した。「田中君は仕事一筋の非常にまじめな技術屋。これからは先生と呼ばなければならないかな。最初は『まさか。発音が同じで字の違う別人では』と思った。だが、改めて考えてみるとすごい業績。バイオの世界では大学も企業も大きな差はないと思うが、学校の先生は自分たちの方が上だと考えている。田中さんの受賞でそういう考えを払拭できるのではないか」と。 様々な遺伝子の配列を決めるゲノム解析が進み、それを薬作りに役立てるポストゲノム時代が始まる。そのカギとなるたんぱく質の構造を調べる研究で田中さんの開発した技術はなくてはならないものという。

2002/10/12 Sat
参院会派の社民党・護憲連合は議員総会を開き、田嶋陽子参院議員の会派離脱を認め、参院事務局に退会届を出した。また、大渕絹子議員会長が「田嶋氏を慰留できなかった責任をとる」として辞任し、後任に渕上貞雄副党首を選出した。 総会には田嶋氏も出席し、「みなさんにご迷惑をかけた。これからも政治家としてがんばっていきたい」と語ったという。社民党は田嶋氏の離党届を受理していないが、会派としては、臨時国会が迫っているため、離党問題と切り離して、会派離脱を認めた。田嶋氏は総会後、社民党が議員辞職を求めていることについて「党としては当然だが、私には関係ない」と述べ、辞職する意思がないことを改めて強調した。

2002/10/11Fri
北アルプスの乗鞍岳(3026メートル)で、8日午前11時ごろに初雪が観測された。乗鞍スカイライン(岐阜県丹生川村)の管理事務所が観測し、正午にはスカイラインが通行止めになった。乗鞍岳の初雪は昨年より17日遅かったという。同事務所によると、同日午前10時ごろからみぞれになり、間もなく本格的な雪になった。路面にはシャーベット状の雪がたまり、沿道や鶴ケ池周辺は2〜1センチの積雪で真っ白になった。

2002/10/10 Thu
長野県は、来賓用などに使っていた県の公用車1台を一般競争入札にかけて売却すると発表した。12日から受け付けを始め、25日に入札が行われる。管財課によると、入札の対象は90年型の3990ccのセンチュリー。走行距離は約6万2000キロ。購入価格は約785万円だったという。「3月まで専属の運転手がついていたので、手入れは万全」と同課は売り込んでいる。田中康夫知事は、歴代の知事が使っていたセンチュリーを「贅沢」と拒み、秘書課の予備車だった「クラウンマジェスタ」に乗っている。この車でも贅沢と言えば贅沢だ。

2002/10/09 Wed
社民党の田嶋陽子参院議員は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の拉致事件への同党の対応を批判し、「現実への対応にスピードと柔軟性がない。朝鮮労働党との関係も説明して欲しかった」と語った。土井たか子党首は田嶋氏と会い、議員辞職を求めたが、同氏は拒否し無所属で活動する考えを示した。一方、土井党首は、「田嶋さん個人の議席ではなく、社民党の議席だ。離党すると言うなら議員辞職すべきだ。国民に率直におわびしたい」と述べた。同党は離党届を受理しておらず、党常任幹事会で取り扱いを協議するが、党内からは「除名処分」も含め厳しい対応をとるべきだとの意見も出ている。ただ、仮に田嶋氏が除名になっても、公選法では議員身分は継続し、社民党の議席にはならない。

2002/10/08 Mon
金融庁が7日発表する予定だった公認会計士2次試験の合否結果が、1日早い6日にインターネット上に掲示された。ネットの掲示板などを通じてこのアドレスが広がり、本物かどうか議論されたり、「発表」に受験者が一喜一憂したりする事態になった。アドレスはネットの複数の掲示板に書き込まれた。受験者たちはネット上で「受かった」「だめだった」と情報交換し始め、「本物に見せかけた偽物ではないか」と疑心暗鬼に陥った人もいた。

2002/10/07 Sun
東京都港区の東京タワーが、ピンク色にライトアップされた。乳がんの早期発見、治療を呼びかける「ピンクリボンキャンペーン」の一つ。鮮やかなピンク色に染まった東京タワーを背景に、大勢の人が記念写真を撮影していた。赤い東京タワーがピンクリボンキャンペーン期間中の夜は鮮やかなピンクの東京タワーになってます。

2002/10/06 Sun
日本銀行は、「不良債権問題についての基本的な考え方」と題して月内に発表する提言文書に、大手銀行の自己資本比率が低下した場合には速やかに公的資金を注入することが必要だ、との考えを盛り込むことで最終調整に入った。大手銀行に貸し倒れ引き当ての強化を求めるのを前提にしたもので、一部で自己資本が急激に低下することを想定した内容だ。日銀ではこれまで、速水優総裁が記者会見などで公的資金注入の可能性に言及してきたが、公式文書に明記するのは異例だ。政府と一体となって、金融システム安定化に取り組む姿勢を明確にするものといえる。

2002/10/05 Sat
不良債権処理の抜本策を決める金融庁の「金融分野緊急対応戦略プロジェクトチーム」が初会合を開いた。木村剛・KFi代表ら5人のメンバーらが参加。竹中平蔵経済財政・金融相が示している(1)資産査定の厳格化(2)自己資本の強化(3)企業統治の強化−−の3原則に基づき、今後具体策を検討することを確認した。「金融行政の変えるべきところは変える。金融システム改革のみならず金融庁への市場の信頼も盤石とはいえず、信頼を取り戻す方策を考えたい」と話した。また、メンバーに木村氏らを選んだ理由について「意見を聞いてみたい人を選んだ」とした。今後、4週間で10回ほどの会合を開く。まず2週間後に中間報告をまとめる予定。

2002/10/04 Fri
カラオケボックスの「ビッグエコー」を運営するカラオケ機器販売最大手の第一興商が、関連レコード会社の管理している歌謡曲を、他社に利用させないようにしていたなどとして、公正取引委員会は3日、独占禁止法違反(不公正な取引方法)の疑いで、同社の本社など数カ所を立ち入り検査した。 関係者によると、第一興商は子会社のレコード会社が作曲家らの著作権者と専属契約を結んで管理している演歌などの曲の複製などについて、他のカラオケ会社に許諾を与えないようにしていた疑いが持たれている。
           
2002/10/03 Thu
簡易保険の財形商品について加入資格のない多数の人と営業担当職員が契約を結んでいたことが分かり、郵政事業庁は不正と認定した契約をすべて取り消し、これまでの保険料全額を払い戻した。まだ全体の2割ほどしか調べておらず、不正契約はさらに増える可能性が高い。同庁は一部の郵便局では組織的に不正な営業をしていた可能性があるとみて調査を急ぐ。事業庁内で取り組んでいるコンプライアンス(法令順守)の一環として4月、東京郵政局管内の3郵便局で簡保関係の資料を調査したところ、財形商品の一部に無効の疑いのある契約が見つかった。このため全国の郵政局に同じ商品の調査を指示し、大量の不正が判明した。

2002/10/02 Wen
NTTドコモは、携帯電話への迷惑メールの防止策として、送られてきたiモードあての電子メールで表題に「未承諾広告※」と指定表示されたものは自動的に受信拒否できるというサービスをスタートした。KDDIも11月に同様のことを始める。だが、送信業者はすでに指定表示を1字替えてすり抜けるなどの手段を取り始めている。「未承諾広告※」の指定表示は7月施行の「特定電子メール送信適正化法」などに基づき義務づけられた。ところが、ドコモの内部モニター調査によると、「出会い系サイト」の宣伝を中心に一部の送信業者は「未」を「末」にする・「※」を「米」と替える・文字の間に半角スペースを入れる、などのメールを送信している。この調査で、9月はパソコンのインターネットから送信されたメールの約11%がこうした違法メールだった。ドコモの受信拒否は、「未承諾広告※」を手がかりにストップするが、微妙に表示を変えた違法メールはストップできない。

2002/10/01 Tue
朝日生命保険は主要生保で初めて、企業年金資金を受託する団体年金保険業務から撤退する。3500億円の受託資金を2、3年以内に親密先のみずほ信託銀行と大和銀信託銀行に移す方向で最終調整中だ。団体年金は運用環境の低迷で収益性が低くなっており、撤退で経営効率を高める。他の生保への資金流出を防ぐことで、企業の従業員など個人保険の顧客基盤を守る。