過去の気になる出来事

2005年8月 気になる出来事
2005/08/31 Wed
中国の国会に当たる全国人民代表大会(全人代)常務委員会はこのほど、喫煙による健康被害の防止を目指す「たばこ規制枠組み条約」を批准することを決めた。また、自動販売機の設置を禁じる方針も決定。喫煙人口が3億数千万人に上るとされる「たばこ大国」中国でも、禁煙の流れが確実に強まってきている。

2005/08/30 Tue
京都府警捜査1課の40代の巡査部長が、当直勤務中に同僚の金を盗んだ疑いで府警から任意の取り調べを受けていたことがわかった。府警は近く、この巡査部長を窃盗容疑で京都地検に書類送検する方針。盗む様子がビデオで隠し撮りされており、巡査部長は容疑を認めているという。

2005/08/29 Mon
自民党の武部勤幹事長はフジテレビの番組で、財政構造改革の一環として、小泉純一郎首相退任後の2007年度をめどに消費税率アップに踏み切る考えを明らかにした。自民党は今回のマニフェスト(政権公約)で「07年度をめどに消費税を含む税体系の抜本改革を実現する」と明記していることを踏まえたものだが、新たな国民負担につながる発言は30日公示の衆院選にも影響を与えそうだ。

2005/08/28 Sun
日本公認会計士協会は、会員の会計士による不適切な監査の事例集をまとめ、対外的にも初めて公表することを決めた。企業の誤りを正すのが会計士の役回りだが、カネボウの長期にわたる粉飾決算や西武鉄道による保有株式の虚偽記載など、監査の信頼性を揺るがす不祥事が相次いでいる。失敗の分析・開示により、信頼回復と監査レベルの向上を図ることに加え、粉飾を企てる企業への抑止効果も狙う。

2005/08/27 Sat
元レバノン大使の天木直人氏が、小泉首相が立つ神奈川11区から無所属で立候補すると記者会見して明らかにした。「小泉政権は米国に一方的に傾斜している。世界から尊敬される日本を取り戻すため、首相の地元で訴えたい」と立候補の理由を語った。天木氏は69年に外務省入省。レバノン大使だった03年にイラク戦争に反対し、首相の外交姿勢を「対米追従」と批判した。同年に退官後は「さらば外務省!」の著書を出版し、講演などを中心に活動している。

2005/08/26 Fri
「民事訴訟最終告知通達書」と題するはがきで、差出人は架空の「財務省管轄支局 訴訟管理事務局」。はがきの送り先に対して民事訴訟が起こされているかのように装い、訴訟取り下げの相談先として電話番号が書かれている。財務省に50件近い問い合わせが寄せられているが、詐欺被害の報告は今のところないという。

2005/08/25 Thu
つくばエクスプレス沿線の千葉7区から立候補を予定する民主前職が作った、新線の時刻表入りのPR資料が人気を呼んでいる。三つ折りにすると名刺大になり、選挙区である流山市内の南流山など3駅ごとに3種類、2万5000枚を用意した。発注した時には解散は念頭になかったという。解散後、沿線での街頭活動などで配ると、通行人が次々に受け取ってくれる。中には通り過ぎた後、わざわざ戻って来る人も。沿線の他陣営からは「そんな手があったとは」と悔しがる声も出ている。

2005/08/24 Wed
自民党の武部勤幹事長は党本部で開いた農林水産など各種支援団体との懇談会で、郵政民営化法案に反対し、非公認となった党所属の前衆院議員について「離党勧告などの話も出ているが、その(時間的)余裕はなく、自発的に離党してから立候補してほしい。その場合は、将来復党する可能性もあり、そういうことを県連に要請している」と語った。

2005/08/23 Tue
霞が関から永田町へ――。今回の衆院選では自民から、民主から、若手官僚が続々と政治家を目指して立候補する。出身地の繁栄、政権交代の実現など、さまざまな「志」を抱いて、選挙戦に臨む。いまのところ、自民、民主両党の新顔だけでも20人近くにのぼる。

2005/08/22 Mon
北朝鮮が今春に稼働を停止し、5月に使用済み核燃料棒の抜き取り完了を宣言した寧辺の原子炉を再稼働させていたことがわかった。寧辺で建設途中の5万キロワットの原子炉の周辺でも、道路に砂利を敷くなど工事再開の構えを見せている。同国が7月下旬に始まった第4回6者協議で核の平和利用の権利を主張し、軽水炉の提供を要求する一方で、核開発を着実に拡大させているとして、米国などは警戒感を募らせている。

2005/08/21 Sun
郵政民営化関連法案の衆院採決で反対票を投じ、自民党の公認が得られなかった前職の青山丘氏は同党愛知県連に離党届を出した。青山氏は愛知7区(愛知県瀬戸市など)からの立候補断念を表明する一方、新党の比例区単独で東海ブロックに立候補する意向を示した。国民新党に参加する方向で正式表明するとしている。

2005/08/20 Sat
郵政民営化法案に反対した自民党の荒井広幸参院議員は自民党本部で武部勤幹事長に離党届を提出した。荒井氏はこの後、記者団に「今の小泉自民党では国民の負託に応えられない。自由と民主なき自由民主党だ」と語った。綿貫民輔元衆院議長らが結成した国民新党への合流については「いまは離党だけで手いっぱいです」と述べるにとどめた。

2005/08/19 Fri
ライブドアの堀江貴文社長がテレビ東京の発行済み株数の2%程度の株式を保有していることがわかった。堀江氏個人の基金「ホリエモン情熱ファンド」を通じて取得した。ライブドア関係者は「資産運用の一環で純投資と聞いている。ライブドア本体としてテレビ東京株を取得する考えはない」としている。

2005/08/18 Thu
宮城県で震度6弱を記録した地震について、政府の地震調査委員会は臨時会を開いて検討した結果、想定していた震源の一部が動いたが、想定した地震とは言えず、今後も警戒が必要という見解をまとめた。宮城県沖では、平均37年間隔でM7.5前後の地震が繰り返しており、前回は1978年に発生した。調査委員会は78年の地震の震源域周辺で30年以内に同じ規模の地震が発生する確率は99%と発表していた。

2005/08/17 Wed
米農務省は牛海綿状脳症(BSE)対策である特定危険部位の除去手続きをめぐり、04年1月から05年5月までに1036件の違反があったことを明らかにした。米メディアが報じた。同省は、違反がわかった場合には是正措置を取らせたとして「危険部位は消費者に届いていない」と説明しているが、米国産牛肉の日本への輸入再開論議にも影響を与えそうだ。

2005/08/16 Tue
超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」の古賀誠元自民党幹事長や平沼赳夫前経済産業相ら自民、民主両党の47人が東京・九段の靖国神社を参拝した。七条明内閣府副大臣と今津寛防衛庁副長官も参加した。これとは別に、尾辻厚労相や安倍晋三自民党幹事長代理や鴻池祥肇元防災担当相、石原慎太郎東京都知事らも参拝した。小泉首相は千鳥ケ淵戦没者墓苑で献花し、日本武道館での「全国戦没者追悼式」に出席した。

2005/08/15 Mon
近畿日本ツーリストが8月末、JR西日本の豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」をツアー用に貸し切り、品川―下関間を走らせる。通常は日本海沿いに大阪と札幌を結ぶため、首都圏登場は14年ぶりだ。高崎線を経て日本海に出たあと、大阪から瀬戸内海沿いに進む遠回りルート。食堂車の高級ディナー、サロンカーの眺めをたっぷり楽しんでもらう趣向だ。

2005/08/14 Sun
民主党は、総選挙に向けたマニフェストの重点項目に郵便貯金の縮小を柱とした郵政改革案を盛り込む方針を決めた。日本郵政公社を維持したまま、現在1千万円の郵貯の預け入れ限度額を700万円に引き下げることを明記する。郵政改革は重点項目としない方針だったが、「論争を避けている」との批判が強まることを恐れ、方針を転換した。総選挙での与野党対決の構図に影響を与えそうだ。

2005/08/13 Sat
自民党鳥取県連(会長=石破茂・前衆院議員)は衆院鳥取2区の公認候補について、故赤沢正道・元自治相の孫で日本郵政公社の前郵便事業総本部事業開発部長の赤沢亮正氏を内定し、党本部に申請することを決めた。同区では、郵政法案に反対した前職の川上義博氏が無所属での立候補を表明している。県連はこの日、総務会を開き、公募に応募した赤沢氏の公認申請か川上氏を含む自由投票かを協議し、赤沢氏の公認申請を決めた。

2005/08/12 Fri
自民党東京都連は緊急国会議員会議を党本部で開き、郵政民営化法案に反対票を投じた小林興起、八代英太両氏は党本部に衆院選での公認申請はせず、両氏を応援した場合は処分する方針を決めた。党本部は、小林氏が立候補を予定していた東京10区には、小池百合子環境相の擁立を決めている。都連がこの方針を受け入れたことで、東京での分裂選挙が事実上確定した。

2005/08/11 Thu
岐阜4区では、反対票を投じた藤井孝男・元運輸相と、賛成派の金子一義・前行政改革相が“共存”してきたが、比例選に回る順番だった藤井氏は「党公認がなければ比例選候補にはなれない」としている。党除名処分は受けていないため、党籍を持ったまま小選挙区選に臨む可能性が高い。自民党岐阜県連は、法案に反対した藤井氏らも支援することを決めており、党内の亀裂が深まるのは必至だ。

2005/08/10 Wed
小泉首相は長崎市内で記者団の質問に答え、来月11日に投開票される総選挙について「与党が過半数の議席を得ることができなければ、政権維持できないし、私は退陣する」との考えを改めて示した。 首相はまた「郵政民営化に賛成か反対かの、この選挙。多くの国民は賛成の審判を下してくれると信じる」と語った。

2005/08/09 Tue
小泉首相は党内の衆院反対派の大量処分・非公認に踏み切る構えで、反対派が新党結成に進む場合も、自民党本体と公明党で過半数を制することで政権維持を図る。一方、民主党は「自民党の内紛による選挙は、政権獲得へ願ってもない局面」と受け止めており、年金やアジア外交を軸にマニフェスト(政権公約)づくりを急ぎ、政権交代実現を目指す。

2005/08/08 Mon
ロシア極東カムチャツカ半島南部の沿岸で、スクリューに漁網などが絡まったロシア海軍のAS28型潜水艇(7人乗り組み)が浮上できなくなった問題で、日本時間7日朝に始まった英国の無人潜水機による救援作業の結果、潜水艇は同昼ごろに海面への浮上に成功、乗組員全員の無事が確認された。

2005/08/07 Sun
郵政民営化法案の参院本会議採決を8日に控え、賛成、反対両派はこの週末に最後の攻防に入る。参院亀井派の中曽根弘文会長の反対表明で意気上がる反対派は相次いでテレビ出演し、法案の不備や小泉首相の政治姿勢を非難した。一方の与党執行部側は、反対派のお株を奪う水面下での「ステルス作戦」で、反対派への最後の説得工作や票読みを続ける。

2005/08/06 Sat
参院亀井派の中曽根弘文会長が郵政民営化法案に反対する意向を示したことから、解散・総選挙を意識した動きや発言が与党内に相次いだ。自民党の武部勤幹事長は記者会見で「どんなことにも対応するのが執行部の責任だ」と述べた。公明党は党幹部が週末に総選挙対策を協議することを決めた。

2005/08/05 Fri
自民、公明両党は幹事長・国会対策委員長会談で、郵政民営化法案の参院本会議採決を当初予定の5日から8日に先送りする方針を確認した。また、「法案が否決されれば即刻衆院は解散される」との認識でも一致した。参院郵政民営化特別委員会は理事懇談会に小泉首相が出席して締めくくり総括質疑を行うことで与野党が合意。自民党はそのうえで法案を採決する方針だ。

2005/08/04 Thu
経済産業省の商務情報政策局幹部が、産業再生機構が海底ケーブル製造会社の支援決定をする直前に、再生機構の支援計画を同社の複数の大株主企業に漏らしていたことが衆院経済産業委員会で明らかになった。中川経産相は「秘密漏洩に当たるかどうか今後、法律、法令に準じて毅然と対応する」と述べ、調査する方針を示した。

2005/08/03 Wed
小泉首相は参院郵政民営化特別委員会で、民営化後の郵便局での貯金・保険の金融サービス維持について「株式持ち合いによる一体的経営を可能とすることにより、これまで同様、郵便局を拠点として一体感を持った業務展開ができる」と述べ、3事業の一体的経営は担保されるとの考えを強調した。郵政民営化法案の採決に向け、首相は従来の政府方針の範囲内ではあるが、反対派に配慮した答弁を重ねた。

2005/08/02 Tue
NASAが、2018年までに、1972年以来となる有人月面探査をする計画案をまとめた。米オーランド・センティネル紙がNASAの内部資料として報じた。人が乗ったカプセル型の次世代宇宙船と、月着陸船などを積んだ貨物ロケットを別々に打ち上げ、地球周回軌道上でドッキングさせて月へ向かうという。有人火星探査への肩慣らしの意味がある。

2005/08/01 Mon
カネボウ旧経営陣による巨額の粉飾決算事件で、東京地検特捜部に逮捕された元社長の帆足隆容疑者が専務当時の98年1月、担当していた繊維部門の再建問題をめぐって、取締役会に虚偽の報告をしていたことが関係者の話でわかった。元社長による隠蔽工作は社長就任前から始まっていたことが明らかになった形だ。


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